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​道百年記念塔存続プロジェクト

電子署名募集

プロジェクトへの想い

はじめまして。道百年記念塔存続プロジェクト代表の野地秀一(写真:左)と申します。

野幌のモニュメント「北海道百年記念塔」(札幌・厚別区)。
建設から50年のこの塔は、北海道の数少ない「建築文化遺産」の一つです。ところが北海道は、塔の解体準備を着々と進めています。解体設計の公募が既にはじまり、塔が消えてなくなる日は、すぐそこに迫っています。
私たち、道百年記念塔存続プロジェクトは、この塔の存続を目指し、道に解体計画の「白紙・撤回」を求め、新聞広告を活用して、議論のやり直しを提案します。

 

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■急いで解体してはいけないこれだけの理由

1.塔は老朽化などしていません。専門家による調査団が証明しています。
2.塔の建設資金の半分は、道民の寄付金によってまかなわれました。
3.塔は全国規模で行われた設計コンペ299案から選ばれた貴重な作品です。
4.塔は建設当時の予算が枯渇し、未完成のオブジェです。
5.塔は、子どもたちが通う地元の学校の校歌や校章にもなっています。

●北海道百年記念塔。厳しい気候でも100年耐える設計で、1970年に完成。それから50年あまりで解体が進められようとしています。

●高層ビルから望む記念塔。「気がついたら、無くなっていた…」それだけは避けたいとプロジェクトを立ち上げました。

■ 建設50年で解体されかけている「道百年記念塔」とは

「道百年記念塔」は、野幌森林公園内にあります。北海道の開拓につくした先人への感謝と、未来を創造する道民の決意を示す目的で建てられたモニュメントで、1970年9月に完成しました。高さは「百年」にちなみ100メートル、8階には石狩平野を一望できる展望室があります。
特長的な形は、上空に向かって無限大の高さで一点に交わる二次曲線は、未来への発展を象徴し、平面的には六角形を形取り、雪の結晶を表現。多くの市民で賑わいました。現在、展望室は閉鎖中で、残念ながら塔の中に入ることはできません。(出典:百年記念塔|周辺施設|北海道博物館)

「道百年記念塔」は、野幌森林公園内にあります。北海道の開拓につくした先人への感謝と、未来を創造する道民の決意を示す目的で建てられたモニュメントで、1970年9月に完成しました。高さは「百年」にちなみ100メートル、8階には石狩平野を一望できる展望室があります。
特長的な形は、上空に向かって無限大の高さで一点に交わる二次曲線は、未来への発展を象徴し、平面的には六角形を形取り、雪の結晶を表現。多くの市民で賑わいました。現在、展望室は閉鎖中で、残念ながら塔の中に入ることはできません。(出典:百年記念塔|周辺施設|北海道博物館)

●建築文化遺産としての「道百年記念塔」

全国コンペで集まった299もの設計案から選びぬかれた「建築文化遺産」という一面も持っています。錚々たる審査員が作品に目を通し、最優秀に井口健氏、次に黒川紀章氏らの作品が続きました。

■「道百年記念塔」に関する誤った見解!

冒頭で記載した「急いで解体してはいけない理由」を個別に解説していきます。

1.塔は老朽化などしていません。専門家による調査団が証明しています。
北海道sideでは、塔は老朽化が進み危険性が高く修繕には多額の費用がかかることを理由に、2019年に解体を決定しました。決定後、道は報道陣に内部を公開。テレビや新聞で現在の塔が「サビだらけ」になっている様子をアピールしました。

しかし、サビ=危険、は誤りです。
建築家仲間で構成する「百年記念塔の未来を考える会」の有志が2020年6月、塔内を視察。外皮を包む特殊な鋼材(コルテン鋼)のサビは〈熟成の証〉であり、「塔体は健全である」と結論づけています。

出所:NIPPON STEEL「COR-TEN® 耐候性鋼材」 (2021.5.28参照)

なお、台風による落下物はこの鉄板ではなく、10〜20年ほど前に取り付けられたステンレスの水切り板です。設計時に想定されていないもので、取付方法と適切な保守・点検があれば、防げました。

2.塔の建設資金の半分は、道民の寄付金によってまかなわれました。
また、塔の建設費用の半分以上が、道民からの寄付金で作られています。総工費の内訳は、道民の寄付金2億6,331万円、道補助金2億5,000万円です(北海道環境生活部文化局による)。

3.塔は全国規模で行われた設計コンペ299案から選ばれた貴重な作品です。
冒頭で説明したように、「建築文化遺産」としての塔の文化的価値は非常に高いです。道内の建築文化遺産は、札幌では赤レンガ庁舎や豊平館などが有名で、小樽や函館にも点在しています。

4.塔は建設当時の予算が枯渇し、未完成のオブジェです。
最優秀作品に選ばれた井口氏によると、「塔は未だ完成していないオブジェ」だそうです。建設当時の予算が枯渇し、当初考えていたアイデアの一部は、いまだに実現されていません。

5.塔は、子どもたちが通う地元の学校の校歌や校章にもなっています。
地域との結びつきも強く、高速道路では江別市のカントリーサインに塔の姿があります。地元の学校の校歌や校章にも塔が使われていて、若い家族世代にとっても、この塔は身近な存在です。このように、塔は後世にのこす価値がある貴重な建築文化遺産といえます。

地域にとけ込み、田園から都市への発展を見守ってきた記念塔。多くの家族連れや観光客が訪れた=若山英史氏提供

■まずは、「道百年記念塔」に関して徹底的に話し合う場を!

道は、修繕より解体が望ましいと判断した理由に、修繕には膨大な費用がかかるとした試算を挙げています。しかし試算のやり方に、専門家から疑問の声が出ています。
「未来を考える会」でも、道知事宛てに3回、公開質問状を提出し、いくつかの提案も行っています。しかし「危険である」「維持管理費用がかかる」、道がつくった「交流空間構想」に基づき解体する─ のくり返しで、明確な回答は得られていません。

百年記念塔の解体計画は、実は塔のすぐ近くに住む方でも「初めて聞いた」という方が多いです。​住民との話し合いを省き、解体を急ぐ理由は見当たりません。
そこで、まず「解体計画がある」ことを多くの方に周知してしまうと同時に、塔の現状や価値について知ってもらうことが、議論の大前提として必要だと考えます。そこで、新聞広告を活用して、この現実を多くの人に周知をさせて、世論を動かして、議論をする場を設けていきたいと考えています。

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